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日本獣医師会雑誌
Online ISSN : 2186-0211
Print ISSN : 0446-6454
ISSN-L : 0446-6454
産業動物臨床・家畜衛生関連部門
2010~2012年の母豚の繁殖成績の推移と繁殖成績向上に関わる要因分析
山根 逸郞石関 紗代子山崎 尚則
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2014 年 67 巻 3 号 p. 177-182

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抄録

国内の一貫経営の養豚農場(n=68)の繁殖に関わるデータを用いて,2010~2012年の繁殖成績の推移と繁殖指標間の関連を調べた.2012年の繁殖成績が優良な農場(上位25%農場)は,年間離乳子豚数/母豚,離乳子豚数/腹,生存産子数/腹が期間内に増加したが,2012年の繁殖成績が中位以下の農場では変動がなかった.すべての農場で生存産子数/腹と哺乳中死亡率の有意な相関が認められ,高い産子数を達成するも,哺乳期の死亡で多くの子豚を失っている実態が明らかになった.繁殖成績が優良である農場で繁殖成績を向上させるためには,生存産子数の増加と哺乳中死亡率を抑えた離乳子豚数/腹の増加が重要であった.一方,繁殖成績が劣っている農場で繁殖成績を向上させるには,分娩腹数の増加と離乳子豚数/腹の双方の数値の改善で達成が可能となる.

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© 2014 公益社団法人 日本獣医師会
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