さようならCP
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さようならCP | |
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監督 | 原一男 |
製作 | 小林佐智子 |
出演者 | 神奈川青い芝の会 |
音楽 | 関口孝 |
撮影 | 原一男 |
製作会社 | 疾走プロダクション |
配給 | 疾走プロダクション |
公開 | 1974年4月10日 |
上映時間 | 82分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
次作 | 極私的エロス 恋歌1974 |
『さようならCP』(さようならしーぴー)は、原一男監督による1974年(製作は1972年)の日本のドキュメンタリー・ドラマ映画である[1]。光明養護学校での勤務経験をもとに、脳性麻痺の障害者自立運動家横塚晃一ら神奈川青い芝の会のメンバーを描いた。「CP」は脳性麻痺を意味する英語 "Cerebral Palsy" の略。
内容[編集]
青い芝の会の会員らが出演し「障害者だからといって殺されていいわけじゃない。私たちも人間として自由に生き、そして生活を生きたいのです」と街頭演説する様子が映された。
それまでタブーとされていた「障害者の性」についても語られ、会員らが自らの性体験を赤裸々に語った。しかしその内容が買春や強姦であったことが語られ、不良仲間に誘われて強姦し「そのとき初めて自分の性が満たされたと思った」という発言もあった。また青い芝の会には女性会員もいたが、監督が性体験について語らせたのは男性障害者ばかりであった。そのため後に女性差別であるとしてフェミニズムの立場から批判されることになる。この時代には日本でもすでにウーマンリブ運動が起こっていたが、映画がDVD化された際の特典映像の対談で、原一男は「この頃はフェミニズムについて意識がなかった」と述べている。
また撮影当時すでに横田は結婚しており、原は横田の家庭内でも撮影し、横田の妻(脳性麻痺者)と子供も撮影。妻には撮影を拒否されたが監督は撮り続け、怒りのあまり妻が唇を噛みしめて口から血を流すシーンが映された。そのため横田も最後は早く撮影を終わらせようとしたが、原の妻の小林佐智子から「横田さん、撮影を終わらせたいなら逆立ちくらいしないと」と挑発されたという。
キャスト[編集]
- 神奈川青い芝の会
脚注[編集]
- ^ “ドキュメンタリー映画の鬼才 原一男公式サイト”. ドキュメンタリー映画の鬼才 原一男公式サイト. 2023年12月11日閲覧。