ウミテング
ウミテング | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Eurypegasus draconis (Linnaeus, 1766) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ウミテング (海天狗) | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
Little dragonfish sea moth |
ウミテング(海天狗、Eurypegasus draconis)は、トゲウオ目ウミテング科に属する海水魚の総称、あるいはその中の1種。かつてはウミテング目ウミテング科に分類されていた。
分布
[編集]千葉県以南の太平洋からインド洋沿岸までの浅海砂泥地帯に広く分布している。
特徴
[編集]体が上下に平たく、堅い骨板で覆われている。突き出した額が長い鼻のように見えるため、天狗の名が与えられている。胸びれは大きく、翼のように水平に広がる。体は褐色や黄土色、灰白色などで、黒褐色の斑紋や網目状の模様がある。小形で全長10cm内外のものが多く、最大で15cmほど。
種としてのウミテング Eurypegasus draconis は、本州中部以南、西太平洋、インド洋の浅い砂泥底に生息する。体長7cm。形が変わっているので、乾燥させたものが飾り物として売られている。
かつてはその形状から、タツノオトシゴと同じヨウジウオに近い種類だと思われていたものの、全く別な種類としてそれは否定されていた。しかし最近では[いつ?]、遺伝解析などで近縁種に入れられている。
英語での “sea moth” や “little dragonfish” という名称は、鰭を閉じるとガが止まっているように見えることや、ゴツゴツした姿とタツノオトシゴのような口先に因む。
生態
[編集]普段はカレイやヒラメのように海底でじっとしていることが多く、地味な体色を近くの岩などの地形や砂地に合わせて保護色としている。見つけるのは難しいが、動きが遅いので容易に近寄れる。
餌は、小型の甲殻類やプランクトンに、ゴカイなどといった環形動物などである。
近似種
[編集]細身なヤリテング (Pegasus volitans) や、タツノオトシゴのような体表の骨板が目立つテングノオトシゴ (Pegasus laternarius) がいるが、本種ほど数は多くない。