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    草原のアスリート モンゴル、伝統の祭典

    ウランバートル中心部の広場で、ナーダムで使用する旗を持って整列する儀仗(ぎじょう)隊=2023年7月(共同)
    ウランバートル中心部の広場で、ナーダムで使用する旗を持って整列する儀仗(ぎじょう)隊=2023年7月(共同)
    2023年11月30日 00時00分

     モンゴル国民の精神的な支え、生きる証しとされ皇帝チンギスハン時代から続くともいわれるスポーツの祭典「ナーダム」。
     例年7月になると約3千人の腕自慢が全国から集い、首都ウランバートルとその近郊で3日間にわたりモンゴル相撲、競馬、弓術で技を競う。

     新型コロナウイルスが猛威を振るった2020年、21年は中止となったが、大会開催を求め市民らがデモを行った。今年は首都の豪雨で大規模な洪水が発生したが、軍の復旧作業で開催にこぎ着けるなど大会にかける思いは強い。

    (共同=石井健)

    *写真・記事の内容は、2023年7月までの取材を基にしています。

    ナーダム最終日、幼い子どもたちが馬を巧みに操り約15㌔の道のりを駆け抜ける。馬の速度を上げるため騎手には体重の軽い子どもが選ばれる=2023年7月、ウランバートル郊外(共同)
    ナーダム最終日、幼い子どもたちが馬を巧みに操り約15㌔の道のりを駆け抜ける。馬の速度を上げるため騎手には体重の軽い子どもが選ばれる=2023年7月、ウランバートル郊外(共同)

     

    弓を引き約70㍍先にある、こぶし大の的を狙う選手=2023年7月、ウランバートル(共同)
    弓を引き約70㍍先にある、こぶし大の的を狙う選手=2023年7月、ウランバートル(共同)
    競馬の観戦に集まった人たち=2023年7月、ウランバートル郊外(共同)
    競馬の観戦に集まった人たち=2023年7月、ウランバートル郊外(共同)
    競馬の表彰式後、勝利を喜び合う関係者=2023年7月、ウランバートル(共同)
    競馬の表彰式後、勝利を喜び合う関係者=2023年7月、ウランバートル(共同)
     広大な草原で行われる競馬は約200人の少年らが馬にまたがり、約15㌔を一直線に走り抜ける。時に疲労で死ぬ馬もいるほど過酷だ。自分の馬を出場させた会社経営の男性は「馬を所有してこの競馬に参加するのが男の夢」と満足そうに語った。
    ナーダム最終日、幼い子どもたちが馬を巧みに操り約15㌔の道のりを駆け抜ける。馬の速度を上げるため騎手には体重の軽い子どもが選ばれる=2023年7月、ウランバートル郊外(共同)
    ナーダム最終日、幼い子どもたちが馬を巧みに操り約15㌔の道のりを駆け抜ける。馬の速度を上げるため騎手には体重の軽い子どもが選ばれる=2023年7月、ウランバートル郊外(共同)

     祭典の締めくくりはモンゴル相撲だ。元横綱の朝青龍や白鵬など、多くのモンゴル出身力士が日本で活躍する。日本と異なり土俵はなく手をついてもよい、時間は無制限だ。相手の肘、膝、背中などを先に地面につければ勝ちとなる。力が張り合う力士の対決は長時間に及び、筋骨隆々の体が大量の汗で光を放つ。

    相撲の決勝トーナメントで組み合う選手。時間無制限のため、長いと1時間近く取組が続くこともある=2023年7月、ウランバートル(共同)
    相撲の決勝トーナメントで組み合う選手。時間無制限のため、長いと1時間近く取組が続くこともある=2023年7月、ウランバートル(共同)

    観戦していたブダラグチャさん(36)は「ホーショール(揚げギョーザ)を食べて、ナーダムを楽しむのが毎年の楽しみ」と興奮ぎみに話した。
     豪快な投げ技が決まるたびにスタジアムの客席から大きな歓声が上がり、日が暮れても熱気が収まることはなかった。

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