Svoboda | Graniru | BBC Russia | Golosameriki | Facebook

トランプ相場:再選は株式、債券、コモディティにどのような影響を与えるのか?

6697d1e09caa6ed01e0251f9

Getty Images; Alyssa Powell/BI

11月の米大統領選が近づくにつれ、ドナルド・トランプ氏が勝利した場合、グローバルなマーケットや経済にどのような影響があるかについて投資家の関心が高まっている。

ゴールドマン・サックスが7月17日に発表したメモによると、予測市場はトランプ氏の当選確率を70%と算出しているという。13日に起きた暗殺未遂事件は、同氏への支持をさらに強める結果となった。選挙結果に対する賭けは事件当日、予測市場のPredictitで116%急増、賭けは同氏の勝利を大きく支持するものだった。

予測市場の愛好者のみが予想に資金を投じたわけではない。投資家やトレーダーも同様に、株式市場に自分たちの予測を持ち込んでいる。より明らかな動きとしては、トランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(DJT)の株価は15日、31%上昇した。この日は、株式市場全体も上昇した。

バイデン大統領にとって不運な結果となった大統領討論会(編注:バイデン大統領は本稿執筆後の7月21日、再選をめぐる選挙戦から撤退する意向を表明した)では、トランプ氏の勝利を見越した投資家による投資がセクターごとに見られた。投資家は、再生可能エネルギーや公益事業の株式を売却する一方で、不動産、伝統的エネルギー、金融、工業セクターを選択した。

以下のチャートは、討論会後の24時間で各株式セクターがどのように動いたか、またトランプ政権が誕生すれば、規制負担の異なるセクターにどのような影響を与える可能性があるかを示している。

ゴールドマン・サックス、規制緩和と2024年の大統領選挙。

市場予想とは異なり、UBSのアメリカン・グローバル・ウェルス・マネジメントCIO、ソリタ・マルチェッリ(Solita Marcelli)氏が率いるチームは、主観的な反応に基づく偏った判断で、投資家が焦ってポートフォリオを調整することを警告している。

モーニングスターの行動リサーチャー、サマンサ・ラマス(Samantha Lamas)氏は、我々の取材に対して、投資家は確証バイアスによって、自分の信念と一致する情報を受け入れがちになるため、行動上の過ちに陥りやすいと語った。また、ラマス氏は、期限が伴うことによる希少性重視の考え方に警鐘を鳴らした。今回の場合、投資家は迫り来る選挙によって、ポートフォリオを急ぎ調整しなければならないと考える可能性がある。

もしトランプ氏が勝利した場合、投資家は雑音に惑わされることなく、少なくとも同氏が経済の各セクターにどのような影響を与える可能性があるかを理解する必要がある。

つまり、トランプ氏が政策転換をより簡単に実現するためには、共和党が上下両院で過半数を獲得する「レッドウエイブ」を起こし、自身の政策が摩擦なく通過する可能性を高める必要がある。

直接的な影響がある分野について、ゴールドマン・サックスは関税、税金、規制を重要視している。

あわせて読みたい

Popular