アルファベットのピチャイCEO。
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- アルファベットは、マイクロソフト、アップル、メタなどの同業他社に続き、配当金クラブに入った。
- 0.20ドルの配当は同社にとって初めてのことで、さらに700億ドルの自社株買いを承認した。
- このニュースは、4月24日にメタの決算発表に怯えた一部のハイテク投資家の懸念を和らげるだろう。
アルファベット(Alphabet)が「配当金クラブ」のメンバーになろうとしている。
グーグル(Google)の親会社であるアルファベットは、4月25日に発表した第1四半期決算報告で、初の試みとして1株当たり0.20ドルの配当を実施すると発表した。
この配当金は6月10日現在の株主に対して6月17日に支払われる。同社はまた、700億ドルの追加自社株買いも認めた。
業績も株価を押し上げた。第1四半期の総収益は805億4000万ドルで、予想を上回った。これは前年同期比で約15%の増加だ。
このニュースを受けて、アルファベットの株価は時間外取引で約13%上昇した。
これで、マイクロソフト(Microsoft)、アップル(Apple)、メタ(Meta)といった配当を出しているハイテク企業に加わることになる。メタは2月に1株当たり0.50ドルの配当を発表しているが、これも同社としては初めてのことで、500億ドルの自社株買いも行っている。
アルファベットの発表、そして同じく予想を上回ったマイクロソフトの発表は、今週初めのメタの決算発表後の急落の恐怖に怯えたハイテク投資家を和らげる助けになるだろう。
メタ社の株価は業績が上振れしたにもかかわらず、25日に11%下落した。
メタの決算報告によると、同社は今年もAI投資やインフラ・法務コストの増加により、予想以上の出費を強いられるという。メタのマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOは24日の決算説明会で、同社のAI投資が実を結ぶまでにはまだ時間がかかると投資家に警告した。
一方、アルファベットのスンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは決算発表で、「AI研究とインフラにおける当社のリーダーシップと、グローバルな製品展開により、当社はAIイノベーションの次の波に対して有利な立場にある」と述べた。